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第一回ほやファンミーテイング開催報告③ オプショナル企画「ほやの漁場訪問編」

ほやの生まれる場所へ

2024年2月4日。ほやファンミーティングの翌日。
ほやファンミーティングに参加された「ほや伝道師」のうち、希望する方を対象に「ほやの漁場訪問」を実施しました。

場所は石巻の鮫浦湾にある谷川浜。
前日「冬のほや」と「夏のほや」を準備いただいた渥美さんの加工場が集合場所。
当日は風が強くなる予報とのことで安全性を考慮して当初予定していた船に乗って漁場まで見学しに行くのは断念。

その代わり、風と波の影響が少ない湾の側まで、渥美さんが事前に沖の漁場からほやを養殖しているロープを運んでくださり、乗船しての見学が可能となりました。

出荷されているほやの大部分を占めるのが養殖ほや。鮫浦湾ではほやの産卵した卵や受精した赤ちゃんが溜まる場所があり、天然採苗ができる数少ない漁場です。そのため、採苗して育てた1年目のほや子たちも見せていただきました。

ほやの現状

ファンミーティングではあまり触れられなかったのですが、昨シーズンからの高水温がほやの生育にかなり影響を及ぼしており、今シーズンのほやの生産量は大幅な減少が予想されています。

そのような困難な現状を物語る、成長がほとんど見られない養殖ロープも見せていただきました。

渥美さんからは「不漁は2-3年続くことが予想されている。そんな状況だからこそ改めて品質の良いほやの価値や良いほやをしっかりと評価してもらい、食べたいと思ってくれる人を増やしていく活動が重要。
そのためにほや伝道師の皆さんに一緒に活動してほしい」というメッセージをいただきました。

ほやを自分で捌いて「ほやしゃぶしゃぶ」

そして、加工場でお昼ご飯。

自分で食べるほやを自分で捌きます。今回はしゃぶしゃぶ用のほやの切り方をレクチャー。


渥美さんの育てた冬のほやのしゃぶしゃぶ。冬のほやは精卵巣に栄養が取られ、夏と比べて身が薄いのですが、しゃぶしゃぶすることによって卵の味わい、薄い身の食感が長所に代わります。


参加者からは「冬ほやの食べ方はしゃぶしゃぶが一番かも」との声が。
また、夏のほやを殻つきのまま加工・凍結したほやを蒸しほやに。

渥美さんのお母さん「のりこさん」特製のほやの塩辛、ほやの炊き込みご飯、ほやのオリーブオイル炒めもいただきました。
それぞれとても美味しく、ほやを満喫しました。


そして食後は作業場に移動してほやの種をつける「殻こ刺し」の作業に。
こちらが「殻こ刺し」。谷川浜ではほやの種付けに牡蛎の殻をロープに刺したものを使います。

のりこさんからレクチャーを受けます。

普段は黙々と1人や2人で1年中作業をするとのことで、短い間のお手伝いにも関わらずのりこさん、とても喜んでくださいました。

参加者もこれから養殖に使われる仕掛けを作ることができ、大満足。
記念に、殻にメッセージも!

ほやの旬は夏ですが、冬ももちろんほやは育っているし、寒い中船を出す機会もあります。普段、売り場や飲食店で触れるほやが生まれ、育つ浜に直接訪問し現場を見ること。また、生産者が消費者と触れ合うこと。とても貴重な機会だったと思います。
今後もこのような機会を作れればと思います。

ご協力・ご参加いただいた皆様。ありがとうほやいました!
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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