活動報告

ホヤ漁師からの寄稿メッセージ

Date: 2016/03/11 活動報告

東日本大震災から今日で5年。未だ5年。もう5年。色々な想いがあふれます。被災された方々にあらためてお見舞い申し上げると共に、亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。

ほやほや学会ではこれからも、ほやの生産者さん、加工会社さんやほやを愛してやまないほやファンの皆様とともにほやの普及を通じて東北の振興を目指す活動を続けていきます。

今回、ほやほや学会でお世話になっている谷川浜のほや漁師、渥美貴幸さんから5年目の311を迎えるにあたっての寄稿メッセージをいただきました。ほやの現状、想い、これから。
ぜひお読みいただけると嬉しいです。

ほやほや学会会長 田山圭子


5年目の311を迎えるにあたって。

宮城県石巻の牡鹿半島にある『谷川浜』という小さい浜でホヤ漁師をしている渥美貴幸と申します。

あの日から5年が経ちました。
1つの区切りとして、これからのホヤの為、また自分への戒めとして少し書かせて頂きます。

atumi4『第二次ほやショック』がもうすぐそこまで来ています。

ほやショックとはオレがホヤ養殖を始める数年前、ホヤの浜値が現在の3分の1~4分の1くらいまで下がった時代の事を仲間内でそう呼んでいます。

その「ほやショック」を救ったのが韓国輸出でした。

大量に高値で取引してくれた為、国内のホヤも何とか持ち直す事ができました。
そんな中、オレも漁師を始めました。

他の船に乗ったりアルバイトしたりしながら何とか食いつないで3年子で初出荷!
養殖施設も増やしてバリバリやるつもりが次の年の出荷を前に3月11日を迎え育てたホヤが全滅しました…

あれから5年、韓国への輸出はストップしています…
原発事故の風評被害で震災から2年目の夏に決まってからずっと韓国へは禁輸状態です。

「第二次ほやショックが起きる…」
禁輸が決まってから誰もが想像できたでしょう。今はまだかろうじて復興需要があるから何とかなってるけど、実際すでにホヤが余ってる状態。4年分のホヤが海にはあるからね…

韓国への輸出を願い、ただただ待つだけなのか?…

atumi2オレは8年前に漁師になりたくて飛び込みました。
あこがれの人が漁師だったから。
豪快でかっこよくて優しくて厳しくて。

たった1年出荷して、なーんも無くなった海を見て、いっときは諦めて陸に上がろうと思った…
それでもまたやろう!って決めた。

それは甘えて待ってる為じゃない!
オレのあこがれた漁師はもっともっと格好いい人間だった!

簡単じゃないけど無理じゃない!
最初のホヤショックが過去の失敗なら、それを繰り返さない努力をしよう!

あれから5年…着実にセカンドインパクトが近づいてきている…
だけどその5年で得た出会いは凄く大きな支えになってます!
33年の人生でいつだって出会いがオレを強くしてくれてる!
まずそれに気付けた!

3140色んな問題があるけれど、一番大事な事は
「国内で美味しくホヤを食べてもらう事」
まずはそこから!5年経っても…

『まずはそこから!』

毎年この時期になるとグダグダ考えちゃうんだけど…5年目の答え!それは
「変えたいんじゃなくて守りたいだったんだ」
って事。それに気付けた。

大切な人も海もホヤも…守り抜いて次の世代に繋ぐ!!
その為に突っ走って行きます!!

長くなりましたが読んでくれてありがとうございます。
これからもほやほや学会さんと共にホヤの普及に励んでいきます!
一緒に頑張れる仲間ももっと増やしていきたいです!
これからも宜しくお願いしますm(_ _)m

谷川浜ホヤ漁師 渥美貴幸